ウサの耳に

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空気階段 第4回単独ライブ『anna』

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www.tbsradio.jp

 

 

「作り込まれた作品」の面白さやすごさを、以前より感じるようになった。
スクリーンで観る映画、編集されたバラエティ番組、小説、マンガ...

 

その中でも、ちょっと忘れかけていた「単独ライブ」。

 

10年前くらいにラーメンズバナナマン
コントライブDVDを見るのにどハマりしていたけれど
最近はYouTubeで気軽に試聴してしまうようになり、
1本集中して見る、ということはほとんどなかった。

 

空気階段のネタはTVで見ている程度。
それでも割と好きだったのと、SNSで好評だったのもあって、
迷わず配信チケットを買ってみた。

 

忙しくて作業しながら見始めたけど、
あ、これ、集中してみたい。と思ってすぐに停止ボタンを押した。

 

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細かい内容はまだ書かない方がいいのかな、と思うので
どこまで書くか迷うけれど...

 

まず、ふたりの演技力が想像よりもめちゃめちゃ高かった。
もぐらさんは歯がないおじさんか怪しい霊能者、
かたまりさんは普通の青年、あるいは女装(美しい)の
イメージが強かったんだけど、
ふたりとも限定的なキャラが似合うような風貌と見せかけて
かなりいろんなキャラを演じ分けることができるのだと知った。

どの人物もどこか欠けていて、でも、愛せてしまうような。
「いるはずないだろ!」と、「いるような気がする」の絶妙なところをついてくる。

 

つぎに、ちょっとした会話の中に出てくるワードセンスが
神がかってる。ことばが、彼らの世界観をさらに深く、魅力的なものにしてる。
間の取り方、ことばのチョイス、構成、演出...笑いのバランス、

そういったものも含めて、こんな簡単に言っていいかわからないけど、
「表現力」がずば抜けているのだと思った。

 

「27クラブ」を取り上げた『27歳』
「ジャニス、ジミヘン、ブライアン・ジョーンズ...」と名前を挙げしんみりと語り合う中での
「高須院長」に続き名前を挙げられる著名人たち(へのさりげない暴言)。
トイ・ストーリー」のエピソード、あげくあの曲が流れるタイミング...
笑い転げちゃったな...なんでこんな絶妙なの?
高橋ジョージみたいになっちまうぞ!」「あの冷たい目を思い出せ!」

 


多くの人の心を奪ったであろう『メガトンパンチマンカフェ』。
小5の頃、自分で漫画や物語を作ったことがある人は
誰しも覚えのあるようなネーミングや、独特な設定。
その世界を一生懸命守って、コロニーを取り返そうとするある意味無垢な姿は、
めちゃめちゃ滑稽で愛おしくありながらどこか、わたしたちを切なくさせる。
ハア、ブラックホールの湧き水飲もう。

 

 

オープニング、転換中の演出や音楽もとてもよかったよね。

 

 

最後、タイトルが出ずに始まった「anna」は言わずもがな。
勇気ラジオとチャールズが全部回収してくれて、笑いっぱなしだったけど、
最後は涙が溢れた。

 

人がものを作ること、この2時間12分にかけた情熱やこだわり、
おふたりが表現したいと思っていること、
この世界観、音楽、コントのストーリー自体。
そういうものに全て感動してなんだか泣けてしまった。

 

夢で逢えたらいいな 君の笑顔にときめいて
夢で逢えたらいいな 夜の波をこえてゆくよ
夢で逢えたら銀杏BOYZ

 

このまま どこか遠く 連れてってくれないか
君は 君こそは 日曜日よりの使者
たとえば 世界中が どしゃ降りの雨だろうと
ゲラゲラ 笑える 日曜日よりの使者
日曜日よりの使者THE HIGH-LOWS

 

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空気階段、もっと大好きになりました。
今公式YouTubeで単独公演1〜3を見ています。

 

 

www.youtube.com